通り名の由来


 
    北区の上善寺門前町・鞍馬口通を北端に、下京区・五条通西詰町まで延びる南北路。
歴史のある通りで、一条以南は平安京の東京極大路に相当し、以北は天正年間(1573〜92)に設置されている。太閤秀吉が、洛中に散在する寺院をこの地に集めたのが「寺町通」の名の由来になっている。かつては、通りの東側に大小の寺院が軒を並べ、寛永期(1624〜44)には洛中寺院の3分の1を数えたとか。
   

チンチン電車が走った町


   
   

「碁盤の目」といわれる京都の大路小路の交差点はほとんどが直角に交わっている。その中にあって、梶井基次郎の小説で有名な果物屋さんのある寺町二条の角は、大きなカーブを描いていてちょっと印象的。 

これは、かつてチンチン電車が走っていた名残。明治28年に開設し、大正末に廃止されるまで市民の足として活躍したそうだ。 

今は御池通に地下鉄が走り、町の様子もずいぶん変わったが、ふとしたところに京都の歴史が息づいている。

 

ぶらり散歩、寺町通


 
   

時代は変わり平成9年、建都1200年事業の一環として地下鉄東西線が開通。「京都市役所前駅」で降り、ゼスト御池地下街を歩いて11番出口から地上に出れば、そこが京・寺町会商店街の入り口。 商店街には、古美術、古本、木版画、陶磁器、竹工芸、錫器などの専門店が軒を連ね、ふらっと立ち寄ってみたくなるお店が少なくない。川端康成も京都を訪ねたときには、よくこの通りを歩いたそうだ。

付近には見所も多く、最近はおしゃれなカフェやフラワーブティック、西洋雑貨小物などのお店も加わり、自分の趣味や好みまで気ままにウィンドウショッピングが楽しめる魅力的な通へと、生まれ変わりつつあるようだ。